このページでは夏目漱石の吾輩は猫である 第一章(1)をWebアプリらくらく読書プレーヤーを使って読書できます。
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どこで生(うま)れたかとんと見当(けんとう)がつかぬ。何(なん)でも薄暗(うすぐら)いじめじめした所(ところ)でニャーニャー泣(な)いていた事(こと)だけは記憶(きおく)している。吾輩(わがはい)はここで始(はじ)めて人間(にんげん)というものを見(み)た。しかもあとで聞(き)くとそれは書生(しょせい)という人間(にんげん)中(じゅう)で一番(いちばん)獰悪(どうあく)な種族(しゅぞく)であったそうだ。この書生(しょせい)というのは時々(ときどき)我々(われわれ)を捕(つかま)えて煮(に)て食(く)うという話(はなし)である。
*書生とは 他人の家に世話になって家事を手伝いながら勉学する者。
この書生(しょせい)の掌(てのひら)の裏(うち)でしばらくはよい心持(こころもち)に坐(すわ)っておったが、しばらくすると非常(ひじょう)な速力(そくりょく)で運転(うんてん)し始(はじ)めた。書生(しょせい)が動(うご)くのか自分(じぶん)だけが動(うご)くのか分(わか)らないが無暗(むやみ)に眼(め)が廻(まわ)る。胸(むね)が悪(わる)くなる。到底(とうてい)助(たす)からないと思(おも)っていると、どさりと音(おと)がして眼(め)から火(ひ)が出(で)た。
ふと気(き)が付(つ)いて見(み)ると書生(しょせい)はいない。たくさんおった兄弟(きょうだい)が一疋(ぴき)も見(み)えぬ。肝心(かんじん)の母親(ははおや)さえ姿(すがた)を隠(かく)してしまった。その上(うえ)今(いま)までの所(ところ)とは違(ちが)って無暗(むやみ)に明(あか)るい。眼(め)を明(あ)いていられぬくらいだ。はてな何(なん)でも容子(ようす)がおかしいと、のそのそ這(は)い出(だ)して見(み)ると非常(ひじょう)に痛(いた)い。吾輩(わがはい)は藁(わら)の上(うえ)から急(きゅう)に笹原(ささはら)の中(なか)へ棄(す)てられたのである。
吾輩(わがはい)がこの家(いえ)へ住(す)み込(こ)んだ当時(とうじ)は、主人(しゅじん)以外(いがい)のものにははなはだ不(ふ)人望(じんぼう)であった。どこへ行(い)っても跳(は)ね付(つ)けられて相手(あいて)にしてくれ手(て)がなかった。いかに珍重(ちんちょう)されなかったかは、今日(こんにち)に至(いた)るまで名前(なまえ)さえつけてくれないのでも分(わか)る。吾輩(わがはい)は仕方(しかた)がないから、出来得(できう)る限(かぎ)り吾輩(わがはい)を入(い)れてくれた主人(しゅじん)の傍(そば)にいる事(こと)をつとめた。
吾輩(わがはい)は人間(にんげん)と同居(どうきょ)して彼等(かれら)を観察(かんさつ)すればするほど、彼等(かれら)は我儘(わがまま)なものだと断言(だんげん)せざるを得(え)ないようになった。ことに吾輩(わがはい)が時々(ときどき)同衾(どうきん)する小供(こども)のごときに至(いた)っては言語同断(ごんごどうだん)である。自分(じぶん)の勝手(かって)な時(とき)は人(ひと)を逆(さか)さにしたり、頭(あたま)へ袋(ふくろ)をかぶせたり、抛(ほう)り出(だ)したり、 へっつい の中(なか)へ押(お)し込(こ)んだりする。
*代言とは 弁護士の旧称。法廷などで依頼人に代わって、その言い分を述べること。
我儘(わがまま)で思(おも)い出(だ)したからちょっと吾輩(わがはい)の家(いえ)の主人(しゅじん)がこの我儘(わがまま)で失敗(しっぱい)した話(はなし)をしよう。元来(がんらい)この主人(しゅじん)は何(なん)といって人(ひと)に勝(すぐ)れて出来(でき)る事(こと)もないが、何(なに)にでもよく手(て)を出(だ)したがる。
吾輩は猫である
『吾輩は猫である』(わがはいはねこである)は、夏目漱石の長編小説であり、処女小説である。1905年(明治38年)1月、『ホトトギス』にて発表されたのだが、好評を博したため、翌1906年(明治39年)8月まで継続した。 上、1906年10月刊、中、1906年11月刊、下、1907年5月刊。
「吾輩は猫である。名前はまだ無い。どこで生れたかとんと見当がつかぬ。」という書き出しで始まり、中学校の英語教師である珍野苦沙弥の家に飼われている猫である「吾輩」の視点から、珍野一家や、そこに集う彼の友人や門下の書生たち、「太平の逸民」(第二話、第三話)の人間模様が風刺的・戯作的に描かれている。
着想は、E.T.A.ホフマンの長編小説『牡猫ムルの人生観』だと考えられている。 また『吾輩は猫である』の構成は、『トリストラム・シャンディ』の影響とも考えられている。
あらすじ
吾輩は猫である 第一章(1)「吾輩」の最初の記憶は、「薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた」ことである。出生の場所は当人の記憶にはない(とんと見当がつかぬ)。その後まもなく書生に拾われ、書生が顔の真ん中から煙を吹いていたものがタバコであることをのちに知る。書生の掌の上で運ばれ(移動には何を利用したかは不明)、笹原に我輩だけ遺棄される。その後大きな池の前~何となく人間臭い所~竹垣の崩くずれた穴から、とある邸内に入り込み、下女につまみ出されそうになったところを教師(苦沙弥先生)に拾われ、住み込む。
登場人物
吾輩(主人公の猫)珍野家で飼われている雄猫。本編の語り手。「吾輩」は一人称であり、彼自身に名前はない。人間の生態を鋭く観察したり、猫ながら古今東西の文芸に通じており哲学的な思索にふけったりする。人間の内心を読むこともできる。
珍野 苦沙弥(ちんの くしゃみ)
猫「吾輩」の飼い主で、文明中学校の英語教師。妻と3人の娘がいる。偏屈な性格で、胃が弱く、ノイローゼ気味である(漱石自身がモデルとされる)。あばた面で、くちひげをたくわえる。その顔は今戸焼のタヌキとも評される。頭髪は長さ二寸くらい、左で分け、右端をちょっとはね返らせる。吸うタバコは朝日。酒は、元来飲めず、平生なら猪口で2杯。なお胃弱で健康に気を遣うあまり、毎食後にはタカジアスターゼを飲み、また時には鍼灸術を受け悲鳴を上げたり按腹もみ療治を受け悶絶したりとかなりの苦労人でもある。
御三(おさん)
珍野家の下女。名は清という。主人公の猫「吾輩」を好いていない。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』吾輩は猫である
夏目漱石
夏目 漱石(なつめ そうせき、1867年2月9日〈慶応3年1月5日〉 - 1916年〈大正5年〉12月9日)は、日本の教師・小説家・評論家・英文学者・俳人。本名は夏目 金之助(なつめ きんのすけ)。俳号は愚陀仏。明治末期から大正初期にかけて活躍し、今日通用する言文一致の現代書き言葉を作った近代日本文学の文豪の一人。
代表作は『吾輩は猫である』『吾輩は猫である』『三四郎』『それから』『こゝろ』『明暗』など。明治の文豪として日本の千円紙幣の肖像にもなった。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』夏目漱石
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